マイボーム腺のケア方法 

目の病気のことへ

涙は油、水、ムチンから構成されています。涙の油分はまぶたにあるマイボーム腺から分泌されます。油の状態が悪くなると、目ヤニ・涙などのトラブルが起こるようになります。この状態をマイボーム腺機能不全といいます。詳しくは犬のドライアイの治療をお読みください。ここではご自宅で行えるマイボーム腺のケアをご紹介します。

マイボーム腺のケア方法

温罨法

まぶたのマッサージ

まぶたの清拭

この3つを組み合わせて行うと効果的ですが、まずはできることからやってみましょう。

温罨法(1日1〜2回 5分程度)

まぶたを温めて、マイボーム腺の油を溶かし・血流を良くする事でマイボーム腺の状態を整えます。

人肌(37°程度)に温めたホットマスクをご用意ください。(温めすぎにご注意ください)

5分程度、ペットの目に乗せて、まぶたを温めてみましょう。

まぶたを温めるときにご使用いただけるもの

ホットタオルの作り方(電子レンジ版)

ホットタオルの作り方(お湯版)

       NHK 『試してがってん』より

・あずきのチカラ(小林製薬)

amazon 公式サイトへ 

まぶたに直接触れるので、清潔なものをご使用いただき、ペット専用のものを用意するようにお願いします。また、ビニールやタオルなど誤食には気をつけるようにしてください。

⚠️温罨法は目が痛い時・炎症がある時に行うと、症状を悪化させる恐れがあります。動物病院で診察を受けてから、実施するようにして下さい。

まぶたのマッサージ(1日2〜3回程度)

温罨法の後に、まぶたのマッサージ(まばたきをさせること)を行うと、マイボーム腺から油が出やすくなります。

・おでこに手を当てて、ヨシヨシの要領でまばたきをさせてみる

・目尻・目頭をそっとトントンと刺激して、まばたきをさせてみる

マッサージ(まばたき)は1回10回〜20回を目安に行ってみてください。

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目やまぶたをゴシゴシと擦らないように注意して下さい。

まぶたのお手入れ(清拭) (1日2回程度)

専用のコットンを用いて、まぶたを綺麗にします。清拭を行うことにより、マイボーム腺のつまりを取り除き、まぶたの細菌数を減らすことができます。詳しくはまぶたの清拭をお読みください。

 マイボーム腺のケアは無理のない範囲でお願いします。

イヤがる時は無理に行わないようにしましょう。お顔周りを触られるのがイヤになってしまうことがあります。

最初は、スキンシップの延長から初めてください。
よしよしのついでに飼い主様の手のひらで、目をそっと包み込むようにします。
それができるようになったら、タオルやホットマスクを使い始めます。
使い始めも慎重に。最初は数秒程度できればOKです。徐々に時間を伸ばしていきましょう。
温罨法は少し涼しい時期から始めるのがお勧めです。