まぶたのお手入れ(オキュソフトによる清拭)

マイボーム腺の油はまぶたの縁から分泌されます。この“あぶら“は涙の重要な成分です。マイボーム腺の分泌物の状態が悪くなることで涙の質が低下し、目のトラブルが起こりやすくなります。この状態をマイボーム機能不全と言います。

 

マイボーム腺は本来は透明な油が分泌されます。写真のように、分泌物が白く濁るときは、分泌物の状態が悪くなっています。

正常なマイボーム腺 ▶︎ サラダオイルのような性状

マイボーム腺機能低下症 ▶︎ マヨネーズ・バターのような性状 とイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。さらに症状が進行すると油が分泌されなくなってしまいます。

このまぶたの『ふち』をきれいにして、マイボーム腺の状態を整えるためにお手入れを行います。

マイボーム腺のケアは①温める②マッサージする③きれいにする(清拭)方法が効果的です。詳しくはマイボーム腺のケア方法を読んでみてください。

まぶたのお手入れ(清拭 リッドハイジーンとも言われます)は、まぶた専用のコットンを用いて行います。まぶた・マイボーム腺をきれいにするためのもので、処置後の洗い流しは不要です。分泌物(油)の詰まりを取り除き、まぶたの菌の数を減らしてマイボーム腺の状態を整える目的があります。

オキュソフトはまぶた専用のコットンです。

⭐︎まぶたのお手入れには目専用のシャンプーを用いる方法もあります。

まぶた清拭のやり方

飼い主様の手を洗い、清潔な状態で行います。

コットンを取り出し、上のまぶたの縁を2〜3回、目頭から目尻に向かって優しく拭きます。続いて綺麗な面にして下のまぶたを同様に拭きます。

反対側の目も同様に拭きます。まぶたをきれいにした後、最後に涙やけや目の周りの汚れの気になる部分を拭いてください。

⚠️まぶたや目をゴシゴシと擦りすぎないようにしてください。

まぶたの清拭は1日2回が推奨されていますが、最初は無理せず慣れることから始めてみましょう。無理なくできそうなら、まず1ヶ月続けてみてください。

嫌がってしまう時は目を閉じた状態でまぶたを拭いても大丈夫です。

目薬と同じタイミングで使用することもできます。拭いた後はすぐに目薬が使えます。目薬をさした後は3分ほど開けるようにしてください。

マイボーム腺のお手入れは、毎日継続して行ってみてください。