フルオレセイン染色検査
角膜(黒目)の傷を確認するために行われます。角膜表面の状態や涙の安定性・流れ方も確認する事ができます。黄緑色の染色液(フルオレセイン染色液)を使用します。スリットランプ検査と組み合わせて実施することにより、詳細に確認することができます。
検査自体に痛みはありません。ただ、角膜潰瘍による目の痛みがある場合は検査後に少し目をシパシパしたりする事があります。検査後に黄緑色の涙が出たり、鼻から黄緑色の鼻汁が出ることもありますが、いずれも染色液の残りなので問題はありません。
こんなことがわかります
・角膜潰瘍(傷) 潰瘍部は緑色に染色されます。大きな傷は肉眼ではっきりわかります。小さな潰瘍はスリットランプで確認します
・角膜・結膜の上皮の状態 角膜や結膜が荒れているかどうかをスリットランプを用いて確認します。
・涙液膜破壊時間(BUT) 涙の膜の安定性を見ます。ドライアイの検査です。
・涙管の開通性 涙は涙点から鼻涙管(目から鼻に抜ける細い管)通って鼻や口の奥に排出されます。その通り具合を確認します。写真のように緑色の色素が鼻から出てくれば、涙管は開通しています。涙やけのページをご覧ください。
・角膜穿孔の確認 角膜が破けているかどうか確認します。
角膜の傷の確認はとても大切なので、フルオレセイン染色はよく実施される検査になります。