ぶどう膜炎
聞き慣れない病名ですが、ぶどう膜炎は目の中で炎症がおこる病気です。炎症があるので、目が赤くなり、痛みを伴うこともあります。
このような症状は緑内障・角膜潰瘍などでも見られます。緑内障は眼圧が上がり、ぶどう膜炎は低くなる病気です。角膜潰瘍は角膜に傷ができます。これらの病気はよく似た症状を示しますが、治療が異なります。
上記の症状が見られたら、動物病院で検査を受けましょう。
ぶどう膜炎は感染症や、全身の炎症など様々な病気に関連して起こる事があります。炎症の原因は様々です。そのために、全身の身体検査をする必要があります。原因となる病気がわかれば併せてその治療も行います。
他の眼科疾患に関連して起こることもあります。外傷・白内障(水晶体起因性ぶどう膜炎)・角膜潰瘍・色素性ぶどう膜炎・眼内腫瘍など多くの病気に関連します。
全身の身体検査・眼科検査を行なっても原因をはっきりと特定することができないぶどう膜炎もあります。
ぶどう膜炎の治療は目薬や飲み薬・注射などになります。目の中の炎症を抑えるための治療を行います。炎症を抑える治療薬はメリットとデメリットがあり、治療経過を確認しながら慎重に使用する必要があります。
ぶどう膜炎は進行すると、眼圧が上がったり(続発性緑内障)、目の中全体に炎症が広がったりして視覚喪失の可能性がある病気です。
ぶどう膜炎の治療中はご自宅でしっかりとご様子を見ていただく必要があります。
ご自宅でのチェックリスト
・元気・食欲はありますか?
・目の充血はどうですか?
・目をショボショボさせる感じはどうですか?
・涙、目ヤニははどうですか?
・点眼した後、目を擦ったり痛がったりする仕草はありませんか?
前日より明らかに悪くなっている時は、ご連絡をお願いします。
特に炎症を抑える目薬がしみる・痛がる時は、目薬を一旦中止して動物病院にご連絡をお願いします。
ぶどう膜炎は早めに症状に気がつき、治療を開始することが必要です。目の充血(白目が赤くなる)はご自宅で簡単にチェックする事ができるので、日頃から確認する習慣をつけましょう。
KOIRA KISSA Pet Clinic